亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

豊かな国で自殺した息子

親子関係

息子が学歴もなく、気弱で、

学校でも、社会に出ても、

虐められてばかりだったこと

知っていたくせに何も手を差し伸べなかった僕。

息子が豊かな日本に生まれながら、

こんなに貧しい親子関係を作ってしまった僕。

息子は運が悪かったのだろう...

僕のようなバカ親のところに生まれてしまって。

そして、僕も運が悪かったのだろう。

この世に生まれてしまって。

「運」のせいにすることは

逃げではない。

こうなってしまった原因の一つに挙げることで、

100%自分を攻める気持ちが、

90%になるならばそれも良いと思うのです。

きっと「まっとうな人」からすれば

それは自分への言い逃れ、

甘えとしか思わないでしょうが、

僕みたいな状況に陥った人間ならば

こう思うのも一つの自分を救う道かも知れません。

せっかく僕はこんな境遇になれたのだから

同じように苦しみ、もがき、

あるいは自殺を考えている人の

一助となることを切に願っています。

もちろんそれが、自殺した息子への

供養などと自分勝手なことは思いません。

自分が何をするか、

そして、

息子から教えられたものは何なのか?

なのですから。