亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

最近よく考える事

息子の親友

息子の遺体を見つけてくれた

二人の男女の親友のことをよく思い出します。

息子を発見してくれて、僕が警察から

電話をかけた男性の親友が、

電話口で嗚咽していた事。

通夜の時、息子の亡骸に向かい

号泣してくれていた女性の親友のこと。

僕は、妻にも、次男にも母にも

本当につらい思いをさせて申し訳なく

懺悔の気持ちでいっぱいですが、

最後の最後まで息子を思ってくれ、

生前の息子に最後に会ったのも二人で、

遺体を発見してくれたのも二人だし、

この二人以上に息子の死を悲しみ

大きなショックを受けた人はいないものと

息子の死から三ヶ月経った今でも

その思いが駆け巡ります。

僕は家族だけでなく、

肉親の僕よりもはるかに温かい、

こんなにかけがいの無い親友たちをも

悲しみにくれさせてしまった事、

何度も何度も思い返し、

後悔しています。

そこまでに素晴らしい親友を

持っていた息子の気持ちに

何の寄り添いも出来ず

冷たい対応だった自分の存在に

辟易としている毎日です。

ただただ、親友二人が、

息子を忘れるくらいに

幸せになって欲しい

切に、切に願っています。