亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

色褪せ

時は静かに過ぎる・・・

僕が自殺後に多くを、

処分してしまったので、

息子の遺品は数少ないものです。

その中に、サッカーでもらった

最優秀選手のトロフィーと

親友が描いてくれた絵があります。

 

そのトロフィーのリボンは

日増しに色褪せ、

絵も、同じく日増しに

色褪せて来ました・・・

なんとかその色褪せを止めたい、

その思いも半分、

色褪せてもいいのだと思う心も半分。

時は静かに去っていきます・・・

そして、いつかその色褪せを見る

僕もこの世から消えるのです。

現実世界は諸行無常

だからいいのかも知れません・・・