亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

色褪せ(その2)

息子の親友の気持ち

以前、息子の位牌の周りに置いている

トロフィーのリボンや絵が、

色褪せてくる話を書きました・・・

そんな中でも

息子が、遺体を発見してくれた

親友から描いてもらった

オオクワガタの絵の色褪せが、

一番気になります・・・

妻が額に入れて飾っていますが、

とても上手な絵で、

いまにもクワガタが

動き出しそうな絵なのです・・

その絵を見るたびに、

息子の親友の気持ちを思い、

苦しくもなり、

そして、親友に懺悔するのです・・・

色褪せてくる絵・・・

なんとか止めたい・・・

でも

 

季節のうつろいはあっという間。

息子が死んでからもう二度目の夏です・・・

色褪せは止められませんが、

今は、絵を描いてくれた

親友の幸せを心から願うばかりです・・・