亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

子供という認識の前に

見えなくなった息子

以前から何度も書いていますが、

僕はタバコが心底嫌いです。

 

息子が中学生のときに

タバコを吸い始めてから

自殺するまで、

ずっと息子の事を

「タバコを吸う嫌な奴」

この前置詞があって、

「それが息子」

という観念しかありませんでした。

息子と話している最中にも

「こいつタバコ吸いやがって」

内心はこんな気持で憎しみしか

なかったのです。

もはや、息子の顔を見ても

その前にバリアーのように

「タバコ」がちらついて、

まともな会話もする気が

しませんでした・・・。

親としておかしいでしょう・・・

人としても狂っているでしょう・・

ただ、そんな人間が

この世に存在しているのです。