亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

人になるためには

教育しなければ人にはなれない

僕が自分を苦しめ続けた

「教育」や「学問」に

大きな憎しみを抱き、

親を恨み続けたことにより

息子を教育することもせず、

生活能力も備わることなく

挙げ句の果て、その息子が

寂しさのあまり吸い始めたであろう

タバコが許せなくなり

永年会う事さえ避けて来た結果、

息子は自殺しました。

今考えれば、本当におかしな事ですが、

僕の生まれつきの性格と

僕が育った

「成績は1番でなければ意味が無い」

という環境で醸造されたのが、

僕の残忍な性格だったのは間違いないでしょう。

パワハラとかセクハラとか

他人同士ならば「逃げる」「関わらない」

「会社を辞める」

などいくらでも選択肢はありますが、

息子に選択肢はありませんでした。

今、分かっても遅いのですが、

人は教育によって人になる

動物のように本能で生きられるものでは

決してないという事です。

僕の親は僕を人にするために

一生懸命にとった行動が、

僕には負担が多過ぎたのですが、

僕は子を人にしないための

行動をして、息子は破滅したのです。

いつも書いているように

親に心底恨みを持った人は、

僕のようになる可能性があります。

だから僕のやった酷いことを

反面教師として貰いたいと

今日も思うのです...