亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

海水浴

息子と行かなかった

親子の絆は日々のふれ合いと

共通の楽しい思い出で

醸造されます。

しかし、僕は

この二つをやっていませんでした。

特に息子が中学になってからは...

海水浴に海へ出かけた思い出も

全くありません。

それは僕が泳げないし、

海に入るのが嫌いだから。

やはり親の性格や

趣味や物事の好き嫌いで子供の成長や

将来は決ってしまいます。

生れ出る親を選べないならば

せめて生まれて来ない選択肢があればと

正直思います。

息子にとってつらく、

幸が薄い人生でしたが、

僕の息子に生まれた不幸、

これ以上の不幸は無かったでしょう...

そんな子供が一人でも減るように

僕は言い続けます。

親子の絆は日々のふれ合いと

共通の楽しい思い出が大切なんだと。