亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

旅のお土産

昔の標語

「お土産は無事故でいいのお父さん」
今から数十年前、
よくこんな標語を見かけました。
今考えると大変奥が深い言葉です。
物質的なお土産を望むその前に、
お父さんをかけがえの無い大切なものと
子供が思っているのがこの標語の
大前提にあるという事です。
もっと言えば家族の信頼関係、絆、
これらがどれだけ大切か、
そんな家族のあり方そのものを
この標語は語っています。
僕は、こんな親子関係を築けず、
信頼関係も、絆も無いまま、
息子を自殺に追い込んだのです。
相手への思いやりに溢れた言葉や
行動が出来る家族・・・
僕に言わせれば、
それは、奇跡的な家族です。
今は、次男がそんな家族を作れるように
ただ、たた願い、思い、
日々生き、そしていつか死にます・・・