亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

社会貢献とは

遠くの国ではなく・・・

貧困に苦しみ、

学校に行けない子供がいる国に

寄付をしたり

チャイルド・スポンサーシップで、

貧しい国の子供の里親になったり

それはとても尊いことだと思います。

それが出来る余裕、

分けても自分の家族が

心身ともに豊かで、

非の打ち所がないならば

そんな社会貢献は素晴らしいものでしょう。

しかし、僕が息子を亡くして思うのは、

どんなに他人に貢献し、

家族の関係ない人を喜ばせても

眼の前の子供や妻を心身ともに

豊かにしてあげられなければ、

全てが無意味に帰してしまうと

言うことです。

僕は以前、結婚式の事業をやっていて、

何千組ものカップルの結婚式に携わり、

「ありがとう!

お陰で素敵な結婚式でした

僕たち幸せです!」

そう感謝されてきました・・・

しかし僕は息子の結婚式どころか

葬式さえもロクに出来ず、

今の生活があるのです。

多くのカップルを幸せにした事は

間違いでは無かったにしろ

一番身近な息子を幸せに出来ず、

自殺に追い込んでしまった事を思えば、

社会貢献は大切で尊い事だけども

家族貢献、子供貢献は

その何万倍も大切だと言うことです。

いわばこれが真の社会貢献に

つながるはずです。

家族を自殺で失った僕だから

やと気付いたことですが・・・