亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

アダルトチルドレン

都合の良い言葉に依存しない

ネット社会になって、

アダルトチルドレン」という

言葉を知りました。

もう十数年前のことでしょう。

アダルトチルドレンというのは、

子供の頃、親から受けた仕打ちで

自分の価値を見いだせなくなった人の

ことを言いますが、

まさに僕がそうでした。

しかし、息子が自殺してから

アダルトチルドレンというのは、

学者さんがつけた言葉で、

ひとくくりにはしない方がいいと

思うようにもなったのです。

子供の頃に満たされなかったことを

子供への虐待でうっぷんを晴らす...

確かに僕はそうでした。

だからアダルトチルドレンでしょう。

ただ、これからは、

アダルトチルドレンと意識して

それを治すように生きるのではなく

息子が命を持って僕を

アダルトチルドレンから

卒業させてくれたと考え、

生まれ変わった気持ちで、

アダルトチルドレンとの決別をします。

それが次男の幸せに直結するし

僕も望み、自殺した息子も

望んでいる事なんですから。