亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

恵まれているのかも

同じ境遇の人たち

息子が自殺してから

ついつい同じ境遇の先輩方を探してしまいます。

今の気持ちが少しでも楽になるかもと思いつつ...

その中には、警察の対応が冷たくて傷ついた方、

夫の言葉に愕然としたなど、子供を亡くした直後、

さらなる苦しみを味わった方もおられました。

その点、僕たちに息子の自殺を

自宅まで知らせにきてくれた捜査一課の刑事さんも

次男も、葬儀社も、そして何よりも妻の言動は、

僕の悲しみに寄り添ってくれるものだったと

今更ながら感謝しています。

他人と比較するのは、無意味かも知れませんが、

今の僕は比較してでも心の安穏を求めてしまいます。

そして、一番恵まれていたものは、

息子が綺麗な顔だったこと...

鼻血が流れた跡は残っていたのですが、

顔色も少し開いた口元もまるで眠っているかのようでした。

あの時の息子の顔は一生忘れることは出来ませんが、

それが惨い状態でなかったことを息子に感謝し、

また早期発見してくれた息子の親友たちに感謝しています。