亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

どんな言葉が楽になれる?

同じ立場でないと伝わらない

自分の息子が自殺するまで、

自殺した子供を持つ親の苦しみは

1%も理解出来ていませんでした。

もっとも理解する行為が自殺した親に対して

良いことか不要なことかもわかりませんが...

今、自死家族となり思う事は、

同じ立場にいない人から慰めの言葉は響かないし

時によってはとても不愉快になることです。

自分勝手かとは思いますが、

やはり、同じ立場にいないものは、

「人の死を語るなかれ」だと思うのです。

ではどう対応してくれる人が、一番楽か?

それは、僕の息子が死んだことなどお首にも出さず、

ただただ明るく楽しく

「家族、子供の話題以外」の会話をしてくれる人。

そして、お菓子をくれたり、ゲームの話題で、

笑わせてくれる人。

きっと感じ方は人それぞれ違うので、

「僕にとっては」という限定付です。

人の立場にたって考えることが大切と

小さい頃から教えられて来ましたが、

人の立場に立つのは、全く同じ立場を経験しないと

それは無理だということがつくづく分かりました。

だからこれから人に対しては、

「人の立場に立って考えるのは大切なことです。

ただ、完全な人の立場にはなれませんから

人に寄り添って考えるのが良いと思いますよ」

そう言いたいですね。