亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

妻の優しい気持ちに感謝

位牌の前に置かれたものは

昨晩、僕が会社から帰宅し

息子の位牌に話しかけたとき

ふっと見ると、

小奇麗に区画された箱に

どんぐりやクヌギの実が入っていて、

その真中には

「秋だよ!チョコじゃないよ~!!」

そう書いてありました...

妻に聞いてみると

先日旅したときに拾い集めたもので、

僕には話をしていなかったそうです。

僕は正直、泣きそうになりましたが、

ぐっとこらえて見つめていました。

こんな息子を思う妻の行為は

これから僕が生きていく道の

大きなヒントにもなり

改めて妻に感謝しています。