亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

先祖を敬う意味

大きい壁

僕は息子が自殺するまで、
ご先祖を大切にする意味を
理解していませんでした。
僕の父は、親と喧嘩して、
親子の縁を切り、
僕は祖父母の名前すら知らないのです。
だからわかるはずか
無かったのです。
でも息子を自殺に追い込むような
ねじ曲がった僕の人間性は、
先祖をないがしろにする
言い換えれば、
先祖を恨むような育てられ方を
されたから形成されたことは、
明白に理解出来ています。
祖先あっての自分であることなのです。
出来れば、僕が名前も知らない
父の先祖の墓に参って、
挨拶して、心を整えたいとも
思っていますが、
知っているのは父の出身県だけで、
住所も全く不明なのですから。
僕には大きな壁ですね。
ただ、心で思うだけでも
何も思わなかった以前よりは、
ましだと自分に言い聞かせています。
先祖を大切にする意味、
今、痛いほどわかります・・・