亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

他人優先

僕には無かった心

僕は自分だけ良ければ、

他人の事はどうでも良い・・・

表面はそう見えなくても

実際の行為は、

そんなものばかりでした。

自分が傷つく事を

極端に嫌い、息子でさえ、

優先しなかったのです。

もちろんそれは僕の生い立ちと

元来の性格に由来するもので、

僕自身が100%責を追うものでは

ないかも知れません・・・

しかし、

息子からすれば

僕しか父親はいないし

僕が息子を優先しないならば

息子の人生は

おかしくなるしかないのです。

そして息子は、自殺しました・・・

息子が自殺して1年半、

いまだに他人優先の心は

まだまだ足りません・・・

ただ、何年かかろうが

何十年かかろうが、

息子の死の意味を

あの世に持っていける自分に

なるしかないのです・・・