亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

心のシャッター

会っていても

自殺した息子が中学を卒業して、
その後、話す機会は
ほとんどありませんでした。
たまに話しても、
上辺だけの会話。
心のシャッターは常に閉じていたのです。
きっと息子は僕のそんな心を
知っていたのでしょう。
それでも正面切って僕には、
何も言いませんでした。
きっと
言っても無理だと思ったからでしょう。
心のシャッター、
見えないからこそ恐ろしいもの。
息子の死がなければ、
そんな事さえも
気付かなかったはずです。