亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

息子の引き合わせ(前編)

前向きに考えるしか...

最近、不思議な事がありました。

奈良県に旅したときの話です。

旅程を決める際に、

とても興味があるけれど

奈良の中心地からはかなり外れるし

時間の関係で、訪問出来ないと

あきらめていた神社がありました。

しかし、色んないきさつがあり

結局行けたのです。

その神社に行く途中、

カーナビで偶然見つけたのが、

八咫烏(やたがらす)神社でした。

僕はこの神社がそこにあるとは

全く知りませんでした。

息子はサッカーが大好きだったのですが、

八咫烏サッカー日本代表のシンボル。

サッカーとは関係の深い神社です。

偶然だったとしか言いようがありません。

そして、参拝した時、神社境内には、

サッカーボールに足を乗せた

八咫烏(三本足のカラス)の

オブジェがありました。

これを見ていた時、

神社に一羽のカラスが飛んで来て

木の枝に止まったのです。

妻は○○(息子の名)が来たんだと

涙しながら僕に教えてくれました...

息子が僕たちをここに

呼んだのでしょう...

息子を死に追いやった僕に

息子が会いたいと思うのか?

そうも思いましたが、

この前の晩、奈良のホテルで

僕は息子の夢を見ていたのです。

それも息子の導きだったのか?

そして、

参拝後、旅から帰ってから起きた

もう一つの不思議な出来事で、

今は息子の優しさを

信じる事にしました。

前を向けば必ず未来はあるんだと。