亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

戒名

戒名はつけられない...

お金が無い僕にとって

息子の戒名すらつけてあげられない事態が迫っていました。

お坊様に頼むと、30万円〜。

無理です。

ネットで調べると、

2万円〜。

しかし同じ世代で財産も残している人なら

2万円は安い!と思うのでしょうが、

僕たちには出せません。

しかし、僕の母から戒名は自分でつけても良いと聞き、

ようやく息子の戒名を付けることが出来ました。

僕の稼ぎがなかったばかりに

死んでしまった息子には

今後、僕がお金に困らない親になり

弟を幸せにして、あの世に行ったとき

ちゃんと報告しなきゃならないのです。

生きるのにお金は全てではありませんが、

幸せになる道具の一つとしては重要です。

お金より心なんていう言い方は違うと思います。

お金も心も本当に大切なんです。

今は僕が死んだ息子に偉そうなことは言えません。

だから一つ一つ、一歩一歩、いや半歩半歩、

息子が少しでも喜ぶことを実現していきます。