亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

愛情はどこから生まれる?

無償の愛が無かった僕

何も求めることなく愛する事を

無償の愛といいますよね。

その無償の愛が息子に対して無かったのです。

僕は自分が大嫌いな人間なので、

きっと人を心から好きになれないのでしょう。

自分大好きな人に言わせれば、

何で自分のことをそう思うの?

なんて不思議でしょうし、

自分を嫌いなんてもってのほかと

叱られるかもしれません。

生まれたときは嬉しかったし

大喜びしたのに、いつしか

息子との会話がめんどくさくなり

息子を死に追いやったのです。

60年近く自分が大嫌いだった僕ですが、

息子が命を持って教えてくれた

無償の愛、自分を好きになること、

この二つを少しずつでも実践していき、

いつかは自分が大好きで、

それ以上に他人も大好きになりたい。

そして、僕と同じように自分が嫌いで

他人が嫌いで、無償の愛を持てない親が

一人でも少なくなるように

僕の体験を語り、発信し続けます。

それが息子の供養でもあるのですから。