亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

毛嫌い

頭ではわかっていても

僕は息子を毛嫌いしてました。
その最たるものが、タバコ。
正直僕はタバコを吸う人の息の臭いで
咳き込む位にタバコが苦手なのです。
同じ家に住んでいた時、
少しでもタバコの臭いがあると
とても嫌でした。
結局、その面だけクローズアップして
一緒にいたくないし、
食事もしたく無くなっていました。
もちろん僕が見てる嫌な面だけではなく、
良いところや魅力もあるとは
思っていましたが、
それは、頭の中だけで、
なんら息子に対しての行動には
繋がらなかったのです。
嫌な面だけ見続けて、
息子を避けていた僕は、
父親とは言えません。
親なら嫌な面も含めた全てを
愛で包むものでしょうから。
なんでこんな気持ちになってしまったのか、
後悔しかありません。