亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

みかん

息子の好物

妻はみかんが好きなので、

買い物に出かけた時、買って帰ったら、

「○○(息子の名前)にもあげとこう」

「みかん好きだったから」

と言って位牌の前に置いたのです。

(仏壇は買えないのでまだありません)

その言葉を聞いて、

またもや僕は息子の好物を知らなかったことを

悔いてしまいました。

生きている時に、何故みかんの一つも

持って行ってやらなかったのか...

今知っても遅いのです。

子供の好物は全身全霊をもって知ること、

これが親なのでしょうね。

そんな意味からしても

僕は親ではありませんでした。