亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

鯉のぼり

気持ちが伝わる

妻が鯉のぼりを作って

息子の位牌に飾ってくれました。

父、母、長男、次男の4匹が泳いでいます。

でも長男はいません...

僕はこれを見たとき、

妻の優しさと、長男が死んでいないのを思い

涙が溢れて止まりませんでした。

どうして生きている時に

僕はこんなことさえもしなかったのか...

何で、妻の実家からは立派な

五月人形を貰っていたのに

ほとんど飾らないまま

捨ててしまったのか...

後悔が後からあとから止まりません。

でも妻は、

泣くんじゃない!と怒ります。

いや正確に言えば激励してくれます。

前を向いて今から出来ることに

邁進するしかないのですから。

でもきっと一番悲しいのは

間違い無く子供を産んだ妻なのです...