亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

自殺するなと言うけれど...

命の電話

ネットで「死にたい」と検索すると

必ずトップに出て来る命の電話。

息子は自殺する前に

命の電話に相談したのか...

息子が自殺する前、

僕も何十回、いやそれ以上に

「死にたい」と検索したことがあります。

命の電話は、

それなりに意味があるのでしょう。

しかし、今息子が自殺して、思う事は、

死にたい人と話しが出来るのは、

死んだ経験があるか、

死にたいほどの人生を「長年」

送って来た経験があるか、

または、大切な人が自殺した経験があるか、

そんな人しかいない気がします。

幸せに暮らしている人や、

心理学の先生やただの相談者では、

踏み込めない領域があるのです。

僕は、その踏み込めない領域にいる

人間ですから。

僕が話せば、何かの役に立てるかも

しれないと思うこのごろです。

しかし、本当に死にたい人は、

相談はしません...

ただ一人で死んで行くのですから...