亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

米と水

息子の遺志

息子は親をあきらめて、

次男を守って欲しいと

自殺しました。

そして、その死によって

次男の苦悩を知ったことは

以前書いたとおりです。

今、次男とは月1回ほど会っています。

会う前に「何が欲しい?」と聞くと

「米」と答えます。

今更遅いのですが、

人は飯を食って生きているんです。

息子が死ぬまで次男のことも

何も気にしなく

何も持っていかず、

それどころか会うことも

していなかった僕。

会うことを別とすれば、

米と水、今はこれが一番の

次男への土産です。