亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

分解

褒めなかった後悔

息子が小学生のころ
僕が使っていたボイスレコーダー
分解して、元に戻せなくなりました。
その時、僕は息子に
怒りはしなかったものの
何も言わなかった記憶があります。
親ならば、
「よくやった!
分解出来て凄いね!」
このリアクションしかないものを・・・
褒めて、褒めて、
さらに褒めた先に、
子供の自信は備わるのにも関わらず・・・
僕は、息子に何の自信も
つけさせてやらなかったのです。
後悔していますが、
息子が自殺していなければ、
こんな出来事も記憶の彼方に消え
後悔もしていなかったでしょう。