亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

愛するとは...

息子を愛せなかった後悔

何度か書きましたが、

僕は息子を愛せませんでした。

それどころかここ10年以上は

憎しみさえ持っていたのです。

どうしてこんなになってしまったかは

これも書いてきましたが、

僕の育て方にあります。

息子が自殺してから

たくさん思い出します。

その中で、

可愛いと思っていたころから

憎い思いに変わった最大の原因は、

可愛いと思っていただけで、

愛するという実際の行為、

たとえば、鉄棒の逆上がりが

出来るようになったら

大いに褒めて抱きしめるとか、

ほんの少しでもお手伝いしたら

大袈裟に喜び、賞賛するとか、

図工の時間で素敵な絵を描いていたら

それを額に入れて飾るとか、

そんな日々の何気ないものが無く、

結局息子は、自分に振り向いてほしく

タバコを吸ったのでしょう。

今、子育てをしていて、

何となく子供とうまくいかない人がいたら

僕がやらなかったことを

やってみてはいかがでしょうか...