亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

子供の性格を知ること

気づかなかった僕

親ならば子供の性格を知り

その性格に合った育て方をするのが

一番子供にとって、いや親にとって

幸せになれる気がします。

僕は息子を幸せに出来なかったので

教示する資格はありませんが、

後悔する資格はあります。

息子がまだ2歳位のころ

妻と二人で公園に遊びに行った時、

人が漕いでいるブランコが

息子の顔面に当たり大けがをしたのです。

泣きながら母親に言った言葉は

「痛い」ではなく、

「めんね、めんね!」(ごめんね、ごめんね)

でした。

頭蓋骨のレントゲンを撮るほどの

腫れ具合だったのに自分の痛さより

母を心配させて申し訳ないという気持ちが

「めんね、めんね!」だったのです。

2歳くらいだった息子のこんな優しい気持ちを

結局、僕は分かってやれませんでした。

今思うのは遅いかも知れませんが、

今後の僕の人生において、息子の残してくれたものを

今、子育てが大変な人たちにも伝えて行ければ、

僕が失敗したことも何か少しでも

世間の役に立てるかも知れないと考えています。

息子よ、本当の優しさを教えてくれてありがとう!