亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

息子を死に追いやったもの

相互理解は相手の言葉を尊重することから始まる

社会人になった子供と同居することが

どんなにプラスなことか、

僕は気づきませんでした。

僕が息子の性格を苦手と感じていたのもあり

自殺した息子とは、ここ二年、

会った記憶がないのです。

しかも息子がアパートを借りたのに

一度も行かず、自殺の後、

初めて行ったという疎遠ぶり。

最後の会話は息子が追突事故に遭った時、

相談にかけてきた電話でした。

この時、僕の言い方が気に入らなかったようで、

いきなり切られてしまい、

その時は正直、もう知らん!

という気分にしかなれなかったのです。

それから3ヶ月後に息子は死にました。

普段から会っていないと悲しい誤解や

相手に対しての思い込みが出て、

会話をしていても

つい、お互いに自分勝手になります。

特に僕はすぐ息子にぶち切れてしまっていました。

息子が残してくれたもの、

相手の言葉を悪意にとらないこと。

悪意にとらないためにも

日頃から会話すること。

ありがとう息子よ、僕はその教えに従います!