亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

親子の会話

緊張して身構える関係

父は祖父と親子の縁を

切っていました。

その息子の僕は、

父親と会話するとき

常に緊張し、身構え、

心の中では防御態勢を

整えていました。

そして、父親が亡くなった時、

「ホッと」したのを覚えています。

もちろん涙など全く出ませんでしたし

「悲しい」「寂しい」という気持ちが

湧き上がらなかったのです。

こんな親子関係になりたくない

そう思っていたのに

僕は自殺した息子とは、

僕と父以上に

会話を切り出しにくい、

緊張する前からすでに

「どうせまともな会話に

ならないだろう」

僕はそう思い、会話そのものを

避けていました。

もちろん僕が息子に冷たくしたから

そんな人間関係になったのです。

結局、息子は黙って死んで

しまいました。

息子は死んでホッとしたかも知れません。

こんな父親(とは言えないが)と

二度と会う必要も

会話することも無くなったのですから。

息子と会話が出来ない親子関係

普通の親子が聞いたら

おかしいとは思うでしょうが、

これは僕の先祖からの血なんでしょう・・

血は争えないと言いますから・・

最大の犠牲者は息子です・・