亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

息子が命を削って教えてくれたもの

生まれて来た意味

人は誰しも生まれて来た意味があり

使命を持って生まれて来たんだと書かれている。

僕も自分の存在に否定的になった時、

よくネットでそんな話しを読んだものでした。

今、息子が自殺して、僕は今まで見えていなかったこと

気づいてなかったことに気づき始めたのです。

子供が大人になって一人暮らしをしていても

家族なら会わなくても話さなくても絆はあるとか

元気そうだから大丈夫とか、

将来の話し何か気恥ずかしくて出来ないとか

そんなめんどくさがり屋の言い訳で、

息子二人ともあまり会わなくなり

特に長男とはほとんど会わず、会話も無かったのです。

でも長男が自殺した今、そして、弟のことを思って逝った今、

僕は家族とは何なのか、還暦前にしてようやく知ったのです。

便りのないのは元気な証拠...

ではありません!

頼りのないのは我慢している証拠

なのです。

息子が生まれて来た使命の一つは

僕たち家族に大切なことは何かを

気づかせてくれるためだったのです。

だから僕たちは年に何回かは会うようにしました。

食事なんかしなくても

ただ会って話しをするだけでいいのです。

長男が身を賭して教えてくれたことを

日々実践していけば、僕たち家族は

毎日楽しく暮らせるようになるはずです。

ありがとう、息子よ!