息子が命を削って教えてくれたもの(2)
家族の未来を考える
僕は長年自営業をやってきました。
その時人から良く聞かれたことがあります。
「息子さんに会社を継がせるの?」
その時、いつもこう答えていました。
「いいえ、まったくその気持ちはありません
息子は勝手に自分の好きなように生きればいいと思います」
今、息子が自殺して思う事は、
こんな考えだったから、家族への愛情に欠けるところがあったのだと。
可愛い息子が将来安心して暮らせるように
自分の会社を盤石にするぞ!という意志がなく、
結局会社もうまくいかず、
息子もこのようなことになってしまったのです。
事業家だからとかサラリーマンだからではなく、
子供に継承出来る何かを残す「意志」こそが
親として大切なことだと分かりました。
息子が死んでからでは遅いですが、
これは息子に教えられた
大切なことの一つです。