亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

遺品

残すか捨てるか

息子の部屋を整理していたら

色んなものが出て来ました。

いわゆる遺品というものです。

遺品を大事にとっておき

息子を偲ぶということも大切でしょう。

だけど僕は多くを捨てることにしました。

それは心の中では常に息子のことを思うが、

これから先に進むには、

物があるとどうしてもつまずきそうだからです。

今は前に進むにはどうしたら良いかなのです。

あの時、ああすれば良かった、という

後悔はいつも僕の頭をうごめいて離れません。

そして多くの遺品があればあるほど

その感情にとらわれてしまって、

立ち止まってしまいます。

だから心の整理はつかなくとも

まず遺品は整理するのです。

前向きに生きて弟を幸せにすることが

長男から僕に課せられた命題ですから...