亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

人の気持ちを理解する大切さ

親として何もしなかった僕

妻から

「私の夢は家族4人で旅行することだった」

と告げられました。

それを聞いて僕の胸は張り裂けそうになりましたが、

何とか我慢しました。

妻の気持ちも分かってやれなかった僕、

ずっと妻はその気持ちを僕に言うことが

出来なかったのでしょう。

子供の気持ちも妻の気持ちも

何も理解していなく

いや、理解しようとしていなかった

自分の果てしない冷酷さに

早く死にたい気分になりました。

でも僕は勝手に早く死ぬ訳にはいきません。

息子が遺言として残した

「弟を守って」という悲壮な気持ちを

完全に達成するまでは...