亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

泣きたいのは誰

放置していた僕

息子が高校には行かないと言った時、

僕は中卒で人に使われる人生は

まともな人生にはならないと言いました。

中卒なら職人か経営者になるしかないとも...

しかし息子は

「お父さんと俺の考えは違うから!」

といったので、僕はもうそれ以上言いませんでした。

僕の言った通り息子は社会に出ても

職場では中卒とののしられて

転職を繰り返し、

つらい日々を暮らしていたようです。

しかし、僕は息子の苦悩に寄り添うこともなく

遂に死んでしまったのです。

今、息子が自殺して、妻が見ていないところでは

後悔しよく涙を流しています。

でも本当に泣きたいのは息子なんですよね。

「俺をこんなにしやがって、

お前が泣くようなことじゃなかろうが。」

「泣きたいのは俺の方だ!」

そう言われるはずです。

だからこれからは涙するのは

出来るだけやめるようにしようと思っています。

我慢ではなく息子への供養の為に。