亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

息子が好きだったもの(3)

映画

子供の頃から映画が好きだった息子、

だけど、今考えたら、

一度も映画に連れていった記憶がないのです。

息子が好きなことを見つけて

それが将来役立てばいいなと思いながら

結局全て僕の心の中だけで終ってしまった。

本当に息子が可愛いと思ったならば

映画にも連れていくし、

DVDや映画の雑誌もも買ってあげたでしょう。

仕事が忙しくて出来なかったのではなく

それを優先しなかったから、

お金が無かったかrではなく

お金の使い道を優先しなかったからなのです。

親とは、子供を命懸けで

育てるものだったのに、

僕は命どころか、

時間もお金もかけていませんでした。

しかしこれを気づかせてくれたのは

息子の「死」でした...

息子よ、今度この世に出てくることがあるならば、

命懸けで愛して育ててくれる親のもとに

生まれて幸せになってくれよ!!