亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

愛情に飢えていた息子

自分勝手な父だった僕

「この世界は食べ物に対する飢餓よりも、

愛や感謝に対する飢餓の方が大きいのです。」

これはマザーテレサの言葉です。

息子は愛に飢えていたに違いありません。

そして、息子に感謝すらしていませんでした。

それでも僕に気を遣って

最大限なんともない顔をしていたのでしょう。

僕はそんな優しい息子の気遣いには

全く気がついていませんでした。

いや、気づいていないふりだったかも知れません。

むごいことをしてしまいました...

今では遅いのです。

それでも、

この愛情や感謝を少しでも広めていくのが、

これからの僕の生き方になったのは、

息子が命を削って僕に教えてくれたからこそなのです。

息子よ、ありがとう。そして、安らかに...。