亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

料理

太る僕

妻は毎日息子の好きな料理を作っています。

それは夜になると僕のお腹に入るときもあります。

息子のお陰で、今まで知らなかった

美味しいものに出会えたりして、

悲しい気分なのに体重は増加しています。

生きている時になんでこんな美味しい

妻の手料理を食べさせてあげる毎日を

一緒に送ってやれなかったのか、

本当に情けない気持ちになっています。

大切なものは失くして初めて分かるのでしょう...

僕のような気持ちになる人が

いなくなる世の中に出来ればと

大袈裟なことを考えてしまいますが、

今はただ、息子のことを思い、

ここに今の心情を書き留めていきます。

いつかは人の役に立てるかも知れませんし

それが息子の願いだと思いますから。