亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

妻への懺悔

命懸けで産んでくれたのに

母親というもの子供を産むのは

命懸けのこと。

なのに僕はそんな息子を大切にしなかった。

妻は何のために命までかけたのか。

それを考えれば考えるほど、

死にたくなる...

僕は本当に最低な夫だと、

自分を卑下したところで、

何の償いにもならないが、

こんな気持ちが波のように押し寄せる毎日。

妻の笑顔の奥にある深い悲しみを思うと

何で息子に冷たくしていたのか、

後悔ばかりが湧き出てきます。

この先どんなことをしても、

ごく普通の幸せな家族にさえ

なれないのだろうから

妻にはどんな償いも意味はないのです‥。