亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

機能不全家族(その2 褒められない子供)

自信を持てない子供

褒められることもなく、

怒られてばかりいると

いつの間にか自己評価が低くなり

自分の存在を無意味なものに感じて来ます。

よく、厳しくして伸ばすのか、

褒めて伸ばすのかなど、

子育てや、スポーツの分野でも

言われていますが、

子供は褒めないと、

いつか心が死にます!!

僕がそうであり、

僕が息子にしてしまったことですから

断言ができます。

僕が二流大学に入学する時に

父から言われた言葉が今も残っています...

「お前はもう勉強はダメだから云々..」

大学入学前にこんなこと言われた事や、

従来から学問を憎んでいたのもあり

受験も終って、もう何もしなくていいと

勘違いまでしてしまい、

4年間、授業の80%は欠席し、

ぶらぶらして、好きだった車に依存し、

テストだけ受けて、卒業しました。

結局4年間、何の知識も増えず、

大学に行った意味が無くなってしまったのです。

本当は親を憎むだけでなく、

大学に行かせてくれたお金のことや

何不自由なく何でも買ってもらったことなど

たくさん感謝しないといけなかったのですが、

僕には息子が死ぬまで、

父への憎しみと恨みが先立ち、

それが全く分かりませんでした。

本当にバカな僕だと思います...

そして、社会人になり

結婚した僕は、

父への恨みが長男に対して

まともに向けられてしまったのです...。