亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

機能不全家族(その3 恨みは長男へ)

子育て

長男が生まれた時、

正直心底嬉しかった。

ほおずりしたり、舐めたり

とにかく可愛かった...

なのに僕は息子の人生を

最悪の結末で終らせるような

育て方をしてしまったのです。

憎しみの矛先

父や母の言動によって

形作られてしまった僕の学問に対する

嫌というほどの恨みや憎しみは、

長男に向かってしまいました。

前にも書きましたが、

平仮名は小学校に入ってから習うものだから

それまでは文字は一切教えないという

考えで、その通り実行しました。

これが、息子の生きる術を奪う

最初の一歩だったのです。

子供は僕の事情など何も知らないのに

こんな自分勝手な父親、

世間からしたら、

「何で?狂っているよ」

と思われるでしょうが、

「学問」「勉強」「先生」「学者」

とかいう単語にさえも

血が逆流するほどの嫌悪感を感じていた僕の

心には歯止めはかからなかったのです。

何度も言いますが、

これは僕の行動を正当化するものではありません。

あくまでも事実をここに

書き出して、僕の次男が今後家族を持った時、

親子3代続く今までの「恨みの連鎖」

機能不全家族」を断ち切るための

ものであるのです。

恨むことは人を殺し、

自分を廃人にし、

家族を不幸に陥れ、

何もよい事は生まれません。

なのに、小学生から続く、

息子への精神的、知的な虐待は

続いてしまったのです...。