亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

機能不全家族(その4 息子の小学生時代)

0点か100点か

息子が小学校に入学した時

僕が息子に言った言葉を今でも忘れません。

「テストは0点か100点をとれ、

その中間は何も意味がない」

要するに天才でなければ、

もう勉強などしなくても

いいという意味です。

6歳の子供に言う言葉ではないと

世間一般の方はなら思うでしょう。

でも99点に価値を見つけられなかった

僕からすれば99点も1点も同じ、

だから勉強なんかするなと

言いたかったのです。

こんな僕と暮らした息子は、

学校の成績は良くはなかったと思います。

思いますというのは、

僕は正直テストの点数を

まともに見ていなかったからなのです。

それは、僕がテストを親に見せるたび

「なんでこんな点数なんだ!!」

「お前は馬鹿だ!」

「○○君は何点だったの?」

「何でこんなことも分からないんだ!」

とにかくテスト=心がズタズタという

のがとても嫌だったことを

息子には一切したくない、

だから息子のテストは見ないという

一心からの事でもありました。

もちろん成績表も同じ理由で

見てはいませんでした。

今考えれば、子供の将来を考えて、

少しでも知識がつき成績も良くなるよう

願うのが親ということはわかりますが、

当時の僕には全く

その考えが浮かばなかったのです。

とにかく子供には

俺と同じ思いをさせたくないという

曲がった信念を貫き通した結果、

最後は息子を死に追いやってしまったのです。