亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

僕が子供のころ

恨む人生...

今まで何度も書いてきましたが、

僕が息子を死に追いやった

最大で唯一の原因は

「父親への恨み」でした。

恨んだり、憎んだり、呪ったり、

そんなことは人生で、

まったく不要なことだし

それは自分を含む全ての人を

不幸にすることなのだと

息子が自殺した今ならわかります。

でも小学生のころから

僕は父への恨みを晴らすため

弟に刃を向けていたのです。

僕とは違い成績も優秀で、

父に可愛がられていて、

(実は僕も可愛がられたのだとは思うが)

弟の存在がとても疎ましく、

常に心の中では父への恨みと同じく、

「こいつさえいなければ、

親は俺を可愛がるはずだ」

そんな気持ちになって

ついに僕は殺してやりたいとまで

思ってしまい、

陰湿な嫌がらせもしました...

もちろん弟は今も健在ですので、

殺すことはありませんでしたが、

一つ間違えば、

父への恨みから、

弟までも殺してしまったかも

知れないのです...

小さいときから

こんな恨むことばかり心の底で

ふつふつとしていた僕。

息子が命を落として、

初めてそのふつふつが無くなりました...

息子には感謝しますが、

息子は戻っては来ないのです...