亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

パチンコ・競馬・麻雀

僕の裏返しの姿が息子

僕はギャンブルが嫌いです。

いや、ギャンブルを憎んでいます。

そんな僕の息子は、

中学生から競馬が好きで、

その後もパチンコ三昧でした。

もちろん麻雀も

大好きだったようです。

僕はそんな息子を見て、

正直、嫌悪感しか

感じなくなっていました。

どうして息子がそんなものに

依存しているのかも理解なしに。

簡単に言えば僕の愛情が無かったから

逃避するしかなかったのです。

しかしそんなギャンブルばかりして

タバコを吸う息子を

僕は、ますます憎んでしまいました。

その結果が、息子が中学を卒業して

自殺するまで、17年もの間で、

ほんの数時間ほどしか

話さなかった事につながったのです。

僕が息子を親への恨みを晴らす

道具にしたから息子は

居場所がなくなったのに

息子が自殺するまで、

気づかなかった僕。

全ては僕の行動の裏返しが、

息子の姿だったと気づいたのは

もう息子が死んだ後です。

僕のように親を恨んで

そのまま親になった方が、

僕のように最悪の親にならないよう

「子供を憎い!」と思ったら

自分の行動を思い起こすと

何かが変わるかも知れません。

今はただ、僕の失敗を

伝えるしかありませんから。