亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

人間育て

子供の無病息災を祈る

子供が元気に暮らしているか。

そんな思いを親がするのは、

ごく自然なことで、

当たり前でしょう。

しかし、僕にはこの当たり前が

全く当たり前では無かったのです。

息子が苦しんでいると聞いても

正直、他人事のようにしか

感じられなかった僕。

残酷な性格と言えばそれまでですが、

僕自信でその性格を変える事が

出来なかったことへの苦しみは

僕のような立場になった人しか

わからないでしょう。

もちろん自分を正当化するなんて

微塵も思ってはいません。

しかし、

育った環境と、生まれつきの性格が、

大人になっても、

いや大人だからなおさら

その人の人格を大いに支配します。

何度も書いてきたことですが、

事件を起こしたり、

子供を虐待したりする人には、

本人の意思ではどうしようもない、

幼少期からの問題があると思います。

小さな子どもを持つ人に伝えたい・・・

子供は親が人間に創り上げるものだと。

だから子育てではなく

人間育てなんだと・・・