亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

弟の誕生日

覚えるのではない

今日、3月5日は僕の弟の誕生日です。

正直、僕にとって、

頭が良くて、父から可愛がられ、

劣等感と嫉妬心を掻き立てる

弟はいつも煙たい存在でした。

それでも誕生日を覚えているのは、

毎年家族で誕生日を祝っていたからで、

「覚えなきゃ」という

義務感で覚えたからではありません。

覚えるのではなく、

誕生日会という体験の結果、

誕生日が何月何日なのかが、

体に染み付くのです・・・

家族の誕生日会、

僕はほとんどやっていません・・・

家族の絆、

ありませんでした・・・

だから長男は自殺したのです。

今ならこう断言します・・・

誕生日会、大切な行事です。

家族なら

必ずやるべきです・・・