亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

親を尊敬出来たら・・・

憧れ

テレビなどでよく見る光景は、

子供が父親を

「尊敬しています」

と話している事です。

正直、こんな場面を見聞きすると

過剰反応してしまい、

自分と比較し、

大きな劣等感を覚えます。

僕は全く父を

尊敬していませんでした。

それどころかずっと

恨み続けていました・・・

世間からは尊敬される職業の父を

一番身近な息子が、

尊敬しなかったのです。

育てられ方、自分の性格、

そんなものがミックスされ

結局恨む事しかなかったのです。

正直、劣等感の裏に、

「親を尊敬出来たら

息子を自殺に追い込む事は

なかったはず・・・」

そういう思いがよぎります。

そんな僕も息子からしたら

尊敬どころか、軽蔑すべき親でした。

やはり親は、

全身全霊を持って

子供から尊敬される親に

ならないと子供の将来は、

僕の息子のようになる可能性は

十分あるでしょう・・・

尊敬される親・・・

少なくとも次男には、

もはや尊敬される親とまでは

行きませんが、

軽蔑されない親になれるよう

日々暮らして行きます・・・