亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

気になっていても・・

何故か駅のホーム

息子が自殺する前、
通勤途中の列車のホームに降り立ち
高校生達が楽しそうに
歩いているのを見るたび
条件反射のように、
いつも息子の事を考えていました。
なんで、こんなに普通の
生活をさせられなかったったのかと。
しかし、
ひとたび息子の事を妻伝いに聞いても
何の愛情も湧いて来なかったのです。
人としておかしいとは思いますが、
正直そうだったのです。
僕の矛盾した気持ちが交錯した中、
息子は命を断ちました。
今もホームを降りる度、
息子の事を考えます。
いえ、今はホームとは無関係に
思い出すのです・・・