亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

近くに来たのか?

線香の匂い

会社からの暗い夜道、

線香の匂いが漂ってきました。

息子が近くに来たのか?

思わずそう思ってしまいました。

そうだったら嬉しい・・・

しかし、僕を恨み、憎んで

自殺したのに

そんな事はないという

否定もしてしまいます。