亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

息子が命を削って教えてくれたもの(3)

子供の為の預金

僕は自営業で自転車操業していたので、

お金が無くて、子供の為に預金など

していませんでした。

しかし、今考えると、外食は頻繁にしていたわけで

本当に食えなかったとは言えないのです。

今、息子が自殺して教えてくれたことの一つ、

子供を大切にしているよという

意思表示が必要だったこと。

少なくてもいいから毎月なんらか

子供の為に貯金をするとか、

洋服を買ってあげるとか、

制服が破れていたら買い替えるとか

世間の一般の親ならば普通に、

ごく当たり前にやっていることをやる事です。

多くの親御さんはこんなことを書くと

バカな親だと思われるでしょうが、

世の中には僕のようなバカな親だっているのです。

息子が死んでしまって、

もう息子に何かをしてあげることは出来ません。

ただ、息子から教えられたことを

次男には実践して、いつか次男が天寿を全うして

天国で兄と出会った時、

「兄ちゃん、苦しかったね。

でも、兄ちゃんが僕を思ってくれていたお陰で、

僕はこんなに幸せだったよ!本当にありがとう」

そう言えるように息子から教えてもらったことを

実践していきます。