亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

息子が好きだったもの(2)

ピーナツバター

妻からピーナツバターを買って来て、

と頼まれました。

以前も書いていますが、

息子が亡くなった時、

部屋にあったレシートから

息子が好んでいたものを妻が推測したのです。

死んでから、息子の嗜好や、

行動を知るなんて、

本当に情けないし、

何で生きている時に

もっと息子と関わらなかったのだろうと

自分がうらめしく思います。

それでも妻は、

「今わかったからいいじゃない」

と気丈に言ってくれ、

胸を打たれる思いです。

息子を死なせてしまった僕にいつも

こんな優しく接する事が出来る妻の

寛大さには頭が下がりっ放しです。

今は、妻と弟を最高に幸せにすること、

それだけが自殺させてしまった息子の供養であり

せめてもの償いなのです...